~ 植物学者の独り言 ~
こんなにスゴい植物があったのか!?半年前、米国在住の韓国人医学博士から教えてもらった桔梗21年根「長生(ちょうせい)ドラジ」。
植物学的には、桔梗(キキョウ)という植物は多年生植物の中の宿根草(しゅっこんそう)という区分に分類される。わかりやすく言えば、単年で枯れることなく複数年に渡って生育し、しかも冬には地上部の茎や葉は枯れるが、また翌春に根から新たな芽が出る植物を指す。
キクやシャクヤクなども同じ分類。
植物学界の常識では桔梗は3~4年程度の寿命。紫や白色に咲く花で馴染みがあり、その根は古くから呼吸器系漢方薬の原料として広く用いられてきた植物。キクやシャクヤクなども同じ分類。
その根に含まれるサポニンやイヌリンといった配糖体や多糖類が有用成分として知られる。
しかし、植物とは本当に不思議な生物である。
寿命と呼ばれる6~7倍の年数を成長する過程で、これほどまで変化するものなのか!?
調べれば、この特殊なキキョウ根についてはすでに多くの薬学博士、理学博士らによって本格的な研究がなされ、数多くの学術論文が国際的に発表されている。
寿命と呼ばれる6~7倍の年数を成長する過程で、これほどまで変化するものなのか!?
調べれば、この特殊なキキョウ根についてはすでに多くの薬学博士、理学博士らによって本格的な研究がなされ、数多くの学術論文が国際的に発表されている。
「植物は天然の製薬工場」
植物には“二次代謝産物”と呼ばれる物質を創り出す特殊な機能が備わっている。
この機能は人間にはない。人間は自らの足で生存適応環境を求めて移動することができるから。
しかし植物には足がない。寒くても、暑くても、病原菌の多い土壌でも、一度根を張った場所で生存するしかない。そのため植物が自らを守るために創り出す特殊な物質を“二次代謝産物”と呼ぶ。
この二次代謝産物には我々人間の健康維持に有用なものが数多くある。
例えば解熱鎮痛薬で有名なアスピリン(アセチルサリチル酸)は、柳(ヤナギ)という植物が二次代謝産物として創り出した「サリシン」を化学合成したもの。
身近なポリフェノールやカフェインも元々は植物が創り出した“二次代謝産物”である。
そして過酷な生育環境ほど、植物が創り出す”二次代謝産物“は特殊なものになることも事実である。
我々植物学者にとって、まだまだ未知の研究領域が果てしなく広がっていることは、この上ない歓びであり、一層の研究欲が掻き立てられるのである。